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建機カタログの用語

2017年9月 1日

ご存知ですか?
建機カタログの用語【基本編】

カタログにはさまざまな仕様や機能についての情報が記載されていますが、普段耳慣れないだけに、分かりにくいと感じることもあるかもしれません。ここでは、建設機械の導入を検討するうえで知っておきたい、代表的な用語をご紹介します。まずは機械の寸法や性能を表す仕様等、カタログに記載されているいわゆる「諸元(しょげん)」と呼ばれる基本的なものについて、知っておきましょう。

定格出力

瞬間的な出力のことを示す「最高出力」とは異なり、定められた運転条件で、持続的に発揮しても問題ないことが保証された出力のこと。広さに余裕があり重い機械を持ち込める現場では、より大きな定格出力を持つ機械を選択できます。

質量(重さ)

①運転質量

運転質量=機械質量+乗員の体重

運転質量は機械質量にさらに想定された乗員の体重(JISでは75Kg)まで加えた質量を表します。

②機体質量

機体質量=建機単体の質量

作業装置がついていない建機本体の乾燥質量を指します。「乾燥」とは冷却水やオイルなどが入っていない状態を表しています。建機を運転するための資格は、この機体質量で区分されています。

③機械質量

機械質量=機体質量+油脂類+作業装置

運転・作業ができる状態の湿式質量を指します。「湿式」とは「乾燥」質量に対して、水やオイルを規定量分加え、燃料も満タンにした場合の質量を指します。作業に必要な装備、作業装置・付属工の質量を含みます。

バケット容量

油圧ショベルやホイールローダ等のバケットで一度にすくえる土砂などの量を表します。すり切り一杯の「平積み容量」ではなく、山盛り一杯の「山積み容量」で記載されています。

山積み容量は平成6年3月に改正された新JIS規格で「バケットの上縁から1:1の勾配で掘削物を盛り上げた場合の容量」とされていますが、それ以前の旧JIS規格では「バケットの上縁から2:1の勾配で盛り上げた場合の容量」です。現在のカタログに記載されているのは新JISですが、古い機械では旧JISの可能性があるので、容量を比較する際には注意してください。

最大掘削力

油圧ショベルがどのぐらい力強く掘削できるのかを表しています。アームシリンダが発揮する「アーム掘削力」とバケットシリンダが発揮する「バケット掘削力」の2つがカタログに表記されています。

最大掘起力

バケットで掘削した土砂などを持ち上げる能力のことで、チルト力とも呼ばれます。

寸法

油圧ショベルの寸法

主に、機械の全長、全幅、全高をみます。油圧ショベルの場合、輸送時のアームを畳んだ状態での全長と全高が記載されています。また、足回り(クローラ)の幅が全幅となります。ホイールローダの全高は、バケットを最も高くリフトした状態の高さが記載されています。天井高が気になる屋内で使う場合やダンプへの積込を行う場合にはチェックが必要です。

最小旋回半径(車体最外)

最小旋回半径の比較

左:スキットステアローダ 右:ホイールローダ

ホイールローダやスキッドステアローダなどで目いっぱいハンドルを切って曲がったときに、バケット外側が描く円の半径です。この数値が小さいほど狭い現場でも動きやすくなります。

接地圧

機械の自重により、1㎠あたりに加えられる圧力のことで、平均接地圧ともいいます。計算式は機械総質量÷総接地面積=平均接地圧(kgf/㎠)です。
接地圧が低いほど軟弱な地盤でも稼働でき、使用する地盤と機械の組み合わせを考える参考となります。油圧ショベルやブルドーザなどクローラタイプの建設機械のカタログに記載されています。

用語の意味を知って、用途に合った機種選びを!

カタログの用語解説として、まずはどの建機にもあてはまる基本的な用語の説明をお届けしました。建機選びの際、さまざまな機種を比較検討すると思いますが、ぜひ参考にしてください。

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