Cat 建機 研究所

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建機活用術

2017年2月23日

日常点検について

建設機械の性能をフルに発揮させるためには正しい使い方はもちろん、適切な日常点検が欠かせません。
日常点検をしっかり行うかどうかで重大なトラブルの発生率が変わるだけでなく機械寿命も大きく違ってきます。
点検整備を小まめに実施してベストコンディションで現場に臨みましょう。

日常点検の目的

日常点検は、トラブル防止の第一歩!

日常点検の目的日常点検には、その日自分が使用する機械に現れる不具合の兆候を早期に発見し、突発的なトラブルの発生を未然に防ぐという大切な目的があります。

エンジン周りの点検は特に重要!

特に大切なのがオイルのチェックです。

エンジンオイルや作動油の点検を怠ると出力の低下や内部の焼付き・損傷などが起き、オーバーホールや高額な修理が必要になるかも知れません。

ベストコンディションでしっかり作業が行えるか、仕事の道具として安全に使えるかなど、些細な状態の変化を把握するために日常点検は欠かさないようにしましょう。

日常点検には、始業前の点検、シフト毎の点検、終業時の点検などがありますが、今回は誰にでもできる「始業前点検」について具体的にご紹介していきます。

小まめな点検は、「転ばぬ先の杖」。しっかり行ってトラブルを防ぎましょう。

日常点検の目的

同じように冷却水の点検も重要です。冷却水が不足している状態でエンジンをかけているとオーバーヒートを起こす原因になります。

さらに、お使いの機械がオフロード法対応機種である場合は、電子制御で最適な燃料噴射を行ってエンジンを回しているため、燃料の管理も必要です。

建設機械トラブルの発生原因

始業前点検の手順

まず、平らで安全な場所を選び、取扱説明書で指定された駐機姿勢にしてください。そして作業の前に機械の周りを順に点検してみましょう。

※一般的な構造の320Dを例に説明しています。機種によって構造は異なります。

始業前点検の手順

1エンジンオイルと作動油の点検

エンジンオイルや作動油などの量を確かめながら、汚れの状態を確認してください。もし、エンジンオイルのオイルレベルが増えていたら、燃料か冷却水がオイルパンに流入している可能性があります。処置を怠ると、ベアリングの損傷やエンジン焼付きの原因となります。

ラジエータの点検

2ラジエータの点検

冷却水の量が十分かどうか確認してください。また、ラジエータコアのごみ詰まりなどもチェックしましょう。放置するとオーバーヒートの原因となります。

ラジエータの点検

3エアフィルタの点検

フィルタの目詰まりがないか確認してください。目詰まりはパワーダウンや燃料消費量が増えることにつながります。

ラジエータの点検

4ウォータセパレータの確認

ウォータセパレータエレメント下部のボール部に水やごみがないか確認し、あった場合はドレーン(水抜き)しましょう。水がたまると錆びやフィルタ詰まりが発生し、不調の原因となります。

ラジエータの点検

5各所油圧シリンダの点検

シリンダ部に油漏れが見られないか確認してください。油漏れの箇所から異物が侵入するとポンプやモータを損傷する恐れがあります。

ラジエータの点検

6各所ホース類の点検

油圧・燃料・ラジエータのホースに損傷はないか確認してください。亀裂があった場合は早めに交換しましょう。

ラジエータの点検

7グリスアップ

各可動部をチェックし、必要に応じてブッシュからはみ出るまで十分にグリスアップしてください。怠ると接続ピン部の偏摩耗や折損、ロックボルトの脱落などの原因となります。

ラジエータの点検

8バケットの点検

バケット本体に亀裂はないか、またバケットツースは摩耗していないか確認してください。点検を怠ると、作業効率が低下したり、破損による作業中断につながります。

ラジエータの点検

9足回りの点検

履帯の張り具合を確認してください。履帯の張り過ぎは早期摩耗や燃料消費量増加につながります。ちょうどいい張り具合は、アイドラとキャリアロ-ラ間の緩みが50mm前後です。

ラジエータの点検

10車両下部の油漏れの確認

車両下部に油漏れがないか確認してください。

ラジエータの点検

11排気の色と音の確認

エンジンを始動したら、暖機運転時に排気の色とエンジンの音(異音がしないか)をチェックしましょう。快調なエンジンの排気は無色透明に近い色をしています。

[排気の色による見分け方]
黒:不完全燃焼
白:生の燃料または冷却水が燃焼している可能性あり
青:エンジンオイルが燃焼している可能性あり

まとめ

詳しくは取扱説明書をご覧いただき、点検表に異常の有無を記入しましょう。点検して異常があるかもしれないと思われた場合は、すぐに整備担当者へ連絡すると同時に、他のオペレータと情報共有することが大切です。日々の始業前点検や正しいメンテナンスで、機械寿命の延長と修理費の低減を図ることができます。あなたの日常点検が会社に利益をもたらすのです。

製品の買い替え、点検・修理など、お気軽にお問い合わせください!

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