S・O・SSMオイル分析サービス

建設機械や産業用エンジンをベストコンディションに保つために欠かせない、オイル分析サービスです。

突然のマシンダウン防止のために

S・O・S サービス

私たちが健康診断で血液検査をするように、建設機械や産業用エンジンを良好なコンディションに維持するのにオイル分析は欠かせません。

NEW! 燃料分析

燃料の役割は、単に「燃焼によるエネルギー供給」だけではありません。燃料システムの除熱や、燃料系機器の潤滑を促す役目も果たしています。エンジンは、排出ガス規制によって非常に高精度な機器が使用されるようになり、高性能化を遂げています。さらに、排気ガス後処理装置も搭載され、より複雑な構造になっています。

一般的な車両に比べて過酷な環境で働く建設機械は、燃料も汚染や変質のリスクを抱えています。また、寒冷地などにおいては燃料管理がさらに重要になります。
キャタピラーでは、エンジンにとって重要な燃料システムのトラブルを抑制する「燃料分析サービス」を新たに開始します。従来のオイルやクーラントに加え、機械に使用されている液体(Fluid)のすべてを分析し、お客様の機械のコンディションを総合的にサポートしていきます。

燃料分析サービスでは、最新の高精度測定機器を用いて、「セタン指数」「密度」「蒸留性状」「元素分析」「引火点」をはじめ、さまざまな項目にわたって燃料のチェックを行います。

新たにスタートする燃料分析サービス

新たにスタートする燃料分析サービス
新たにスタートする燃料分析サービス

蒸留性状計測器

新たにスタートする燃料分析サービス

流動点計測器

新たにスタートする燃料分析サービス

硫黄分測定装置

不適切な燃料によって発生する不具合例

① 燃料システムコンポーネントの腐食や異常磨耗
② 低温時でのフィルタの目詰まり
③ エンジン始動性の低下
④ エンジン出力の低下

不適切な燃料によって発生する不具合例

分析項目

① セタン指数
    ディーゼルエンジン内での自己着火のしやすさを示す指数。高いほど自己着火しやすく、ノッキングが起こりにくい。
② 密度
    単位体積当たりの質量(g/cm3)。大きすぎるとデポジット(不完全燃焼生成物)が多く発生する。
③ 蒸留性状
    留出液(蒸留)体積に対する温度を示したもの。90%留出温度が330°Cの場合、330°Cでサンプルの90%が蒸発し、10%が液体として残る。
④ 元素分析
    燃料中の元素濃度の分析。
⑤ 引火点
    サンプルに火を近づけたときに着火する最低温度。
⑥ 硫黄分
    燃料中に含まれる硫黄分濃度。
⑦ 粘度(30°C)
    液体の粘り気を表す指数。潤滑性能を示す。
⑧ 水分含有量
    燃料中の水分含有量。
⑨ 流動点
    燃料が流動するために必要な温度。
⑩ 目詰まり点
    所定時間内に所定量のディーゼル燃料がフィルタを通過する最も低い温度のこと。目詰まり点によって、燃料がフィルタを自由に流動できる最も低い温度を特定できる。

◎燃料分析サービスには、燃料専用ボトルが必要です。

S・O・SSMをやってたら防げたのに...。そんな一例を紹介します。

エアクリーナが破損

エアクリーナに穴が開いたことに気付かずに使用を続けた場合、稼働現場の土埃が吸気ラインを通じてエンジン内部に取り込まれます。
土にはシリコンとアルミニウムの成分が必ず含まれています。定期的にオイル分析を行っていれば、シリコンとアルミニウムの濃度上昇から土砂が侵入していることを察知できます。
この段階でエアクリーナとオイルを交換すればエンジンに被害はありませんが、気づかずに使用し続ければ土砂が研磨剤の役割となって内部摩耗を促進させて、鉄などの内部構成部品の成分濃度が上がってきます。この状態を放置すると、最終的にはエンジンオーバーホールやエンジン交換のような高額修理につながりかねません。

過剰なススの発生

燃料が燃焼することでススが発生しますが、異常燃焼などでススが大量に生成されることがあります。
ススは極めて研磨性の高い物質で、ススが多量に含まれたエンジンオイルは内部摩耗を促進させます。

フローティングシールが損傷

ファイナルドライブのフローティングシールが損傷すると、土砂がファイナルドライブ内部に侵入します。
定期的にオイル分析を行っていれば、シリコンとアルミニウムの濃度上昇から土砂が侵入していることを察知できます。
この段階でシールとオイルを交換すればファイナルドライブに被害はありませんが、気づかずに使用し続ければ最終的にはファイナルドライブが破損してしまいます。

オイルの酸化が進行

オイルは使用して行くにしたがって酸化していきますが、オーバーヒートや長期間使用などが原因で、酸化度合いが異常に高くなることがあります。オイルが酸化するとスラッジが生成されます。スラッジは粘性が高く、エンジン内部部品に固着します。

オイル管理の悪いエンジンのヘッドカバーを開けると、スラッジが泥状に堆積しているケースも見受けられます。

ご存じでしたか?エンジントラブルの約50%は冷却系統が原因です。

クーラント分析でわかること

建設機械の故障の中には、保守整備をしっかり行っていれば防げるものもあります。
オイルやクーラントを定期的に分析すると、機械内部の摩耗の進行状況やオイル・クーラントの劣化/汚染度合が分かります。
故障を予知し、起こさなくて済むマシンダウンを防ぐことで、機械の生産性向上や運転経費の低減につながります。

クーラント(冷却水)の酸性化

オーバーヒートや空気の混入などでクーラント(冷却水)が酸性化することがあります。
酸性化したクーラントは冷却系統中の部品を錆びさせます。

クーラント(冷却水)の酸性化

酸性化したクーラントによって錆びたサーモスタット

ウォーターポンプのシールが摩耗

ウォーターポンプのシャフトシールが摩耗して冷却水がエンジンオイルに混入することがあります。クーラントの添加剤にはナトリウムが使われています。定期的にオイル分析を行っていれば、ナトリウムの濃度上昇で冷却水の混入を察知することができます。
この段階でウォーターポンプを交換すればエンジンに被害はありませんが、気づかずに使用し続ければ、エンジンオイルは冷却水で希釈され、潤滑能力不足からエンジン内部に深刻なダメージを引き起こします。

クーラント(冷却水)濃度が低下

クーラントの添加剤にはナトリウムが使われています。これは使用時間とともに徐々に濃度が低下していくものですが、オーバーヒートなどの原因で著しく濃度が低下することがあります。
ナトリウムの濃度が下がるキャビテーション(多数の小さな気泡がはじめる際に金属を壊食すること)が発生しやすくなります。

クーラント(冷却水)濃度が低下

キャビテーションにより穴が開いたシリンダライナ(シリンダブロックから抜いた状態)