お知らせ

日本キャタピラーからのお知らせ

2017年5月19日

トンネルセミナー実施レポート

多様化への対応力強化

 Catブランドの建設機械・ディーゼルエンジン等の販売・サービスを手掛ける日本キャタピラー合同会社 (本社:東京都中野区、代表職務執行者 社長・CEO:矢口教)は2017年5月17日(水)、 日本キャタピラーの総合研修施設である秩父ビジターセンターで、トンネルセミナーを開催しました。

   本セミナーは、リニア新幹線や北海道新幹線などをはじめとするトンネル工事の増加や工法の多様化に伴い、 トンネル工事をとりまく環境への対応力強化のため、ゼネコンやトンネル工事を請負う企業を対象に 開催したもので、基調講演や、日本キャタピラーの製品・ソリューションのご説明・デモンストレーションを 行い、約60名が参加しました。

トンネルセミナー

講義の様子。セミナー冒頭、日本キャタピラー 社長 矢口より、トンネル工事の堅調な需要に対し、日本キャタピラーが、手厚く柔軟にサポートしていきたいと抱負を語りました。

チルトバケット

秩父ビジターセンターのパノラマ観覧席から、デモンストレーションを見ている様子。トンネルを模したゲートを設置しました。

講義

基調講演①
トンネル工事現場の現状、坑内汎用機械への期待(前田建設工業株式会社 統括所長 森 英治 様)
新名神高速道でトンネル工事を請負う前田建設工業株式会社の森様より、地元住民と協議のうえ 騒音の防止に繋げた実績や、緊急時にもトンネル内で何処に誰がいるかを容易に確認できる LANケーブルの活用およびタブレットでの現場管理といったICTを活用した管理方法など、 自社で採用している最新技術を紹介いただきました。トンネル工事は土木事業のなかで機械化が進んでおり、 今後も発展が期待できると語りました。

基調講演②
トンネル現場内環境改善 粉じん対策(早稲田大学名誉教授 名古屋 俊士 様)
トンネル工事中に発生する粉じんや、アスベスト、ベンゼンなど有害物質から人を守るための 研究の第一人者である早稲田大学名誉教授の名古屋様より、現在改正が行われている"粉じん障害防止規則" の改正の傾向および、粉じんの濃度測定や評価方法、電動ファン付マスクの必要性や効果的な使用方法など、 トンネル工事の第一線で活躍されている方々にとって貴重な情報をご提供いただきました。

 日本キャタピラーからは、トンネル工事に最適な製品・ソリューションの紹介として、 トンネル仕様の油圧ショベルやホイールローダ、狭いトンネル内で威力を発揮するトランスバース機能を 備えたアーティキュレートダンプ、アタッチメントが豊富でトンネル工事の効率化につながるコンパクト トラックローダ等をご紹介しました。
また、宇部興産機械株式会社 産機サービス部 破砕機グループ グループリーダー 藏成様より、 破砕処理能力が高い新型トンネル用移動式破砕機もご紹介いただきました。宇部興産機械株式会社様は metso社の破砕機部門の国内唯一の販売代理店としてクラッシャなどを取り扱っています。

デモンストレーション

 デモンストレーションでは、現場をイメージしていただくため、幅14m、高さ7mのトンネルを模したアーチを 設置しました。合計9台の機種が登場し、アーチ中で実際の作業をイメージしたデモンストレーションを行いました。

【油圧ショベル325F ブレーカ仕様】

油圧ショベル325F ブレーカ仕様

Cat純正のワークツールを装着した強力な破砕能力を誇るブレーカ仕様をご紹介しました。ブレーカ仕様は坑道内上部の破砕に活躍する強化型アームで、作業範囲は約10mです。​

【ホイールローダと自走式クラッシャ】

ホイールローダと自走式クラッシャ

ホイールローダ966Mサイドダンプ仕様(サイドに荷を下ろすことが可能)は、破砕したズリの積込みに活躍します。 またクラッシャLT96Eはエプロンフィーダを採用することにより高さを2.4mに抑え、高さ制限のあるトンネル構内で使用が可能。九州新幹線田、長野県美和トンネルで使用されていました。(クラッシャは宇部興産機械様のご提供)

【歩行者検知警告システム ブラクステール】

歩行者検知警告システム ブラクステール

車両後部に設置したカメラと運転席内の専用モニターで、設定した範囲内や構造物に接近した場合、警報音とモニター表示でオペレータに伝えます。作業装置を自動停止し、人との接触を未然に防ぎます。​

【トランスバース機能】

トランスバース機能

3軸目のタイヤを持ち上げることで車両の旋回半径を小さくする"トランスバースステアリング機能"を搭載したアーティキュレートダンプは、回転半径を1m以上小さくでき、トンネル内での切り返し作業を減らし、安全性・生産性向上につながります。

現車見学

現車見学では、どの機種にもお客様が関心を持っていましたが、なかでも豊富なアタッチメントをもつ コンパクトトラックローダ259Dに興味のあるお客様が多いようでした。259Dは機材移動や転石除去、 降雪地域での除雪など幅広い用途で活躍します。未だトンネル工事の現場で使用されている例はなく、 「この機械は初めて見た、活躍しそう」「次の現場で活用を検討したい」などの声をいただきました。
歩行者検知警告システム ブラクステール

クラッシャとブレーカーを見学する様子​

トランスバース機能

コンパクトトラックローダ259Dに関心を寄せるお客様

 トンネルに特化したセミナーは今回が初めてとなりますが、お客様からは「普段見学することができない トンネル工事のデモンストレーションを見学することができ、大変有益だった」などの声をいただきました。 今後もご要望に応じて、様々な取り組みを行っていく予定です。

セミナー概要

日  程:2017年5月17日(水)
会  場:日本キャタピラー 秩父ビジターセンター(〒368-8765 埼玉県秩父市山田2848)
参加者数:約60名